三井環法律事務所
私の見た裏金問題
検事・事務次官の証言
明らかになった逮捕の舞台裏
特別に私のホームページで、口封じ逮捕の奥の奥に隠された“真相”があります。私は、「検察が自らの裏金としての調査活動費という実態を、私の告発によって表沙汰になることに困って口封じにために逮捕した。逮捕には暴力団と結託、裏取引したことが問題だ」そう、訴えていました。
私は事件当時の報道から、マスコミにはかなり失望していました。しかし、ある何人かのジャーナリストは違いました。これこそ、私の逮捕以上の大きな問題だと、懸命に“事件の裏”を丹念に追っかけてくれたのでした。彼らの頑張りは、“事件の裏”を知らない弁護団からレクチャーを要請されるほどで、素晴らしいものです。まだ、“事件の裏”すべてが判明したわけではありませんが、
ここまでわかっている事実だけを見ても、この事件がいかにおかしなものか十分に理解をいただけると思います。
その複数のジャーナリストたちが特別にホームページのために寄せてくれた、“事件の裏”の一端を寄せてもらいました。
裏金を使った元検事正の本音
私はね、検事正の内示を受けたときが、検事人生で一番、喜びを感じましたよ。
そりゃ、犯人を自白させたり、有罪に持ち込んだときもやりがいはありましたけどね、捕まえたら自白させて当然、起訴すりゃ有罪なんて常識という世界ですから、喜びよりプレッシャーから解き放たれたという言葉が、あたってるのかな。
何で、検事正の内示が嬉しかったのか?
まあ、名誉と地位、そしてうまみかな。
うまみの大きな理由は、調査活動費やな。
今まで、次席検事時代は調査活動費の決裁はすれど、一銭も使えず、検事正が使うのを指をくわえて見るばかり。毎晩、豪遊してた検事正に憎しみさえ感じたことがありました。
それを自分が思う存分、使えるのですから、こりゃ、最高です。
使うがために、検事正になったようなもの。そのためにずっと検察組織で忍の一字で我慢してきた。
調査活動費が遊興費に使われる、裏金というのは次席検事で決裁する立場になるか、公安部門を経験した検事なら、だいたいは把握できます。
私はゴルフが好きだったから、週末にはいつもグリーンで球ころがし。
酒を飲んでも、何もしなくても地検の事務官に伝票がまわってが処理してくれるんです。帰りのタクシー代、それも連れの人の分まで飲み代に入れるように事前に話ができている。財布を持たずに飲みに行きました。
こんな気楽なことはない。ゴルフでも、金は払ったことなかった。事務官がうまくやってくれました。
だから、私の場合は年間、数百万円の調査活動費はきっちり使い切った。ある年は、接待が例年より多くあったので逆に足りず、カラ出張で作った金で、補填したこともあったかな。
調査活動費が裏金で、返上すべきと私はずっと感じていました。
三井氏が、調査活動費を告発していることは、心の中では応援しています。検察は正義を追及するところですから、税金を遊興費に充てては、国民に顔向けできません。これは検事や事務官の大半が同じ思いでしょう。けど、三井氏の逮捕を見れば、正直怖くてとても表立って声を上げることができません。そんな見えざるプレッシャーを与えているのです。
三井氏の逮捕後、妻や娘に聞かれましたわ。
「おとうちゃん、調査活動費って、使ってないわね」
「もちろんや、検察に裏金なんかとない」
と答えましたが、
「あんた、検事正の時は単身赴任がほとんどで、よくゴルフしたよね。どこからお金が出ていたの」
と鋭い視線を放ってました。
使い始めると、調査活動費ほど、ええもんはありませんわ。一種の麻薬。アメとムチ、検察という組織のすごさを実感しています。
裏金を作った元検察事務官の本音
三井さんの調査活動費の告発には、事務官は拍手、喝采。「ざまあみろって」って思っています。
私の勤務していた検察庁のトップ、事務局長というTOPの座に着いた人間の大半が、調査活動費や出張旅費をうまくごまかして、裏金をつくった連中ばかりです。裏金を上手に捻出することで、幹部の検事に取り入って、出世の道をつかんだ。今回、三井さんの件で登場しているらしい、神戸地検の柏岡氏もそのタイプという見方をする事務官が多いですね。
私はかつて公安部門を担当していたことがあります。ここの事務官が、領収書を偽造するのです。私たちの場合、長年、警察の公安部門とつながりがあります。
そこに、領収書を渡して、名前と住所を書いてもらっていました。
3万円から5万円を渡したことにして。
「また、たのみますわ」
「わかりました、なんとかします」
もう、お互いにあうんの呼吸でした。
お礼に、いっぱいご馳走しておわりです。
警察はいつも、検察を気にして仕事していますから、非常に協力的。こちらも、さまざまなことで、便宜をはかりますから、持ちつ持たれつでした。
飲み屋の領収書とかは、よく捜索で店の印鑑などを押収しますね。
最初は事件の証拠として残しておきますが、いつかは廃棄しなければなりません。中には、押収しても事件とは関係ないものもあります。それを、うまく使って偽造していました。
結局、これなんかは私文書偽造で実際に調査活動費を支出させるわけですから同行使で、逮捕されても仕方ない。
事務局長はそれを、裏帳簿につけて管理しています。ある事務局長は、裏帳簿をいつもカバンに入れていました。それを、うっかり酔っ払って電車に忘れて大騒ぎになったことがあります。
「ノートなんだ、ノート」と必死でした。財布も一緒に忘れたのに何でノートって騒いでるのかと思ったら、裏帳簿だとあとでわかって、事務官同士で爆笑しました。
当然、裏帳簿があるから裏の銀行口座もあるそうです。ここに、調査活動費とカラ出張で浮かした金を管理しています。
調査活動費を使えるのは検事正や検事長だけ。
それを事務官に作らせ、作れば出世させてやると脅しながら競争させる。
これって、犯罪にならないのか不思議です。
ちなみに、うちの検察庁では、検事正が調査活動費から部下に支出してくれたのは忘年会に日本酒3本を差し入れてくれただけでした。それも2級酒。
そのくせ、クラブで豪遊してはいつも公用車を待たせていた、X検事正。
本当にせこかったな。